
昔はどの家庭にも一つはあった「ラジカセ」。ウォークマンの登場とともに需要が減り始め、最近ではめっきり見かけなくなってしまいましたね。この記事ではラジカセが登場する映画を紹介します。是非昔懐かしのラジカセにまつわる作品を参考にしてみてはいかがでしょうか。
『セイ・エニシング』(1989年・米)
まず「ラジカセ」で思い出すのがこの映画です。当時はデートの際、車で流すための「デート用カセット」を準備していたりしていたそう。
そして1989年に公開されたこの映画はまさに「ラジカセ」を象徴的なシーンで使用します。
クラッシュのTシャツを着てヘビーメタルを聴くいわば”出来損ない”で怠け者の高校生が、卒業生総代でスクールカーストの頂点にいる女の子に恋をするストーリーです。
こんな対照的な2人の恋が最初はうまくいくのですが、裕福な彼女の父親が交際を許すはずもなく、彼女もそれを理由に別れてしまいます。2人はそれぞれの人生を歩み始めますが、彼は諦めきれません。
そこで彼は行動に出ます。彼は自分の思いを伝えるために彼女の家の部屋の窓の外に立ち、ラジカセを高く掲げてピーター。ガブリエルの「In Your Eyes」を流すのです。この映画を象徴するシーン。
このシュチュエーションと「君の眼差しに光がある。温もりがある。君の眼差しの中、僕は満たされる」という見てる側が恥ずかしくなるくらいのストレートな歌詞。
それほど当時はアンビバレントで階層社会の色が如実に出ていたと言えるでしょうね。是非オススメしたい作品です。
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『デッドプール2』(2018年・米)
2016年に公開された「デッドプール」の続編です。コミカルな演技やアクションだけでなく、数多くのオマージュやブラックジョークに溢れた作品です。アメリ版”銀魂”と例えるとわかりやすいかも。
ストーリーとしては、前作で最愛の彼女を取り戻し、お気楽な日々を送るデッドプールの前に、未来からやってきたパワフルなマシーン人間が現れます。大好きな彼女たっての希望もあり、良い人間になることを決意したデッドプールは、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めた少年を守るために、特殊能力をもったメンバーを集めたスペシャルチーム“エックス・フォース”を結成するというお話です。
ラジカセがどこで登場するかといいますと、エックス・フォースのメンバーであるコロッサスを起こしに行くシーンです。寝室のコロッサスを家の外からラジカセを掲げて呼ぶ様はまさに「セイ・エニシング」のオマージュと言えるでしょう。
本編も面白いですがこういう小ネタに注目してみるのも良い映画体験の一つです。是非ご覧になってはいかがですか??
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『レディ・プレーヤー1』(2018年・米)
2020年に金曜ロードショーで上映され、数多くのキャラクターや映画のオマージュ・コラボで話題になったスティーブン・スピルバーグ監督の作品「レディ・プレーヤー1」。ここでもラジカセが登場します。
舞台はいまから27年後の世界。人類はゴーグル1つですべての夢が実現するVRワールド[オアシス]に生きていました。そこは、誰もがなりたいものになれる場所で、例えば無敵のヒーローやハーレークイン、キティだってなれる夢の世界です。
そしてある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表されます。「オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。
突然の宣告に誰もが沸き立ち、56兆円をめぐって、子供から巨大企業まで全世界の壮大な争奪戦が始まるのです。
ラジカセが登場するのは最終決戦です。大量のプレイヤーが惑星ドゥームにやって来るシーンで主人公パーシヴァルがラジカセを天に掲げます。
これもまさしく上記の「セイ・エニシング」のシーンへのオマージュです。
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以上、ラジカセを掲げる印象的な映画3選です!「セイ・エニシング」のシーンがいかに影響を与えたかわかると思います。ラジカセそのものはもう滅多に見ませんが、このようなオマージュという形で観ることができます。ストーリーも非常に面白い3作品ですので是非ご覧になってはいかがでしょうか?
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